京王線のドアが開かないのはなぜ?理由と車掌の判断は正しかったのかを検証!


2021年10月31日に乗客殺傷火事事件が起きて、無事に犯人逮捕まで至りましたが、多くのけが人も出て、事件当日はハロウィンだったこともあり、当時パニックが大きかったことは想像に難くないですね。

問題は、そんな緊急時に電車のドアが開かない•開けないという事態になったのですが、なぜなのでしょう?

命からがら脱出できた乗客もたくさんいましたが、一歩間違えれば大きな誤判断だったかもしれないですよね。そこで、

  •  京王線のドアが開かなかった当時の状況分析について
  • 京王線のドアが開けなかった理由について
  • 京王線のドアを開けない京王電鉄の対応は妥当か誤判断だったのか?

について調査してみました!


京王線のドアが開かなかった?当時の状況は?

2021年10月31日に京王線で起きた殺傷火事事件。

当時事件の流れを簡単にまとめると、

  1. 仮装をした犯人が京王線の前から6両目の5号車でオイルをまき、ライターで点火。火事発生。
  2. 火事に気付いた乗客が逃げようとしたが、電車のドアが開かず、後ろに車両走って移動したり電車の窓を開けて何とか脱出したりと、ドアは開かなかったがために、避難が困難を極めた。

電車から避難したいのに、電車のドアア開かなかったら乗客の立場としてはパニックになってしまうのも当然ですよね。

しかし、京王線を運営する京王電鉄の判断によると、ドアを開けなかった判断は妥当だと発表したようです。

京王線の乗客刺傷事件で、京王電鉄は1日、特急は国領駅の停止位置の約2メートル手前で停車しており、車両とホームの隙間からの転落を防止するために乗務員らが車両ドアやホームドアを開けない判断をしたと明らかにした。
手前で止まったのは、運転士が緊急停車させる際に非常用ドアコックが使用され、停止位置を調整するための加速ができなくなったことが原因としている。
事件では、特急のドアがすぐ開かず、ホームドアの位置とも合っていなかったため、乗客は窓からホームドアを乗り越えて脱出した。  国土交通省は現時点で京王側に対応の不備はなかったとみており、情報収集と分析を続ける方針。

出典:Yahoo!ニュースより

 


京王線のドアが開かなかった理由は何?

京王線のドアが開かなかった理由としては、上記のYahoo!ニュース内での京王電鉄側の発表にもあったように

  • 特急は国領駅の停止位置の約2メートル手前で停車した
  • ホームドアの位置と合っていなかったため、車両とホームの隙間からの転落を防止するために乗務員らが車両ドアやホームドアを開けない判断をした

とありますね。

しかし、実際は「降ろせ!」とパニックになった方も多かったようですし、ネット上でも
・「なぜ緊急時にドアを開けないのか?」
・「もっと大きな火事だった場合、ドアが開かなかったらどうやって逃げればよいのか?」
と、当日にドアを開けなかった判断に疑問を持つ方がとても多かったようですね。

確かに、窓から脱出するという選択肢は、小さな子供や身体が不自由な人の場合、できない行動だと思います。

京王線の職員の判断としては緊急のマニュアル通りに動いたのでしょうが、臨機応変さというか融通が利かなかったのではないかとも思いますよね。

 

京王線のドアが開かなかった車掌の判断は妥当?それとも誤判断?

では、今回の緊急時マニュアル通りに対応し、京王線のドアを開かないようにした京王電鉄の対応ですが、これは妥当だったのでしょうか?

実際の乗務員の規定によると「停車駅ではない駅でドア扱いはしてはいけないが、緊急時はドアの扱いは認められている」んですね。

つまり、車掌さんが停車駅でない場所で車内の緊急状況を把握・判断したら、乗客は車掌の判断に従って社内のホーム用非常用扉スイッチを確認して手動で開き、ドアから脱出することが可能なのですね。

「鉄道の安全利用に関する手引き」にも以下のような規定があります。

(2)非常用ドアコック

列車内で火災が発生したとき、係員から指示のあったときなどは、非常用ドアコックを使用しましょう。車両のドアを手動で開けることができるようになります。

○列車内で不審者や不審物の発見、急病人、けんかなどを見つけたとき、荷物がドアに挟まったときなどは、非常用ドアコックを使ってはいけません。

○列車外に脱出するときは、他の列車や高電圧の設備などがあり、大変危険ですので、十分に注意しましょう。

※ 地下鉄の場合は、側方への避難が困難な場合が多いため、編成最前部と最後部の乗務員室に非常口が用意されています。

(3)消火設備

○走行中の列車内で火災が発生したときなどは、車内に消火器が設置してありますので、ためらわずに使用して初期消火をしましょう。
→ 火災が隣の車両に拡大したり、煙が発生して、被害が大きくなるおそれがあります。

参考:車内非常停止装置
列車内で火災が発生したときなど列車を急いで停止させたいときには、一部の車両では車内
非常停止装置が設置されている場合があるので使用しましょう。
○ただし、列車内で火災が発生したときでも、トンネル区間や地下区間を走行中には、車内非
常停止装置を使用してはいけません。
→列車が停止しても外部に安全な避難場所が確保できず、煙などにより被害が大きくなるお
それがあります。

₋出典:鉄道の安全利用に関する手引き

 

もし、当時社内に冷静な乗客がいて、ドアを開けて、ホームドアの非常用開扉スイッチを押して開けていれば、窓から逃げるということはなかったのかもしれませんし、スムーズに避難ができていたかもしれません。

また、どのタイプのホームドアにも線路側に非常扉、非常開扉スイッチが各所にあり、線路側からホームドアを開けることができるはずなのですが、表示が目立たない・小さいなどの理由でそれを見落としかもしれません。

実際、車両火災が発生した場合、状況が分かり次第、地下区間やトンネル、橋梁から全速力で脱出しなければならないし、長距離な区間の場合は最寄りの駅まで走行することも規定で認められていますが、これは閉鎖的な場所だと避難するのが難しく、煙による被害が大きいからです。

今回の場合も車掌さんが、乗客を駅へ避難誘導し、火災発生車両を完全に閉鎖(窓を開けない)し、トンネルの外へ脱出する。距離があるならば、その場で初期消火をできる限り行うという行動ができていたと思います。

まとめると、本来なら、車掌さんが停車駅でない場所でも車内の緊急だと判断し、乗客は車掌の判断に従って車内のホーム用非常用扉スイッチを確認して手動で開き、ドアから脱出することが可能でした。

今回は車掌さんの乗客の意思疎通・連携がうまく行かなったのか、あるいはパニックに陥った乗客が社内の非常用扉をうまく見つけられなかった、といった実態が想像できますので、車掌さんの判断は間違っていなかったにせよ、乗客に車内のホーム用非常用スイッチの位置を教える、避難経路を確認し乗客に指示するなど、もう少しできることはあったはずなので、今後の対策が必要だと思いますね。


まとめ:京王線のドアが開かないのはなぜ?車掌の判断は正しかったのかを検証!

以上、10月31日に起きた火事殺傷事件において、京王線のドアが開かない問題について、疑問に感じる方が多かったので、その理由や車掌の判断の妥当性について調査してみました。

  •  京王電鉄は、緊急停車時、ホームドアの位置と合っていなかったため、車両とホームの隙間からの転落を防止するために乗務員らが車両ドアやホームドアを開けない判断をした
  • 今回、ホームドアを開けなかったというの車掌の判断は規定に沿ってはいたが、乗客に車内のホーム用非常用スイッチの位置を教える、避難経路を確認し乗客に指示するなど、もっと冷静に状況を判断し、乗客により安全な避難経路を指示・誘導することができたはずである。

今回は通勤時ということもあり、若い大人の方が脱出した人が多かった映像が見て取れましたが、もし昼間など子供やお年寄りも多く乗っていた場合、そのような乗客たちは、身軽に狭い窓から逃げるのは困難です。

鉄道会社はもちろん国土交通省の方でもう少しマニュアルや規定を改変するなど、もう一度点検し直す必要があると言えますよね。

いずれにせよ、日頃からこういった緊急時に柔軟に対応すべく、電車に乗った際には乗客自身でも

・非常通報ボタンとドアコック(扉を手で開けられるようにするやつ)の位置
・開けて逃げられる窓の位置
・消火器設置場所

確認しておくのが大事ですね。

この記事が参考になれば幸いです。


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