ベラルーシの独裁政治で亡命?オリンピック選手が帰国拒否するほど怖い大統領とは?

2021年8月、東京オリンピックの出場のベラルーシの選手が、母国に帰国すると投獄されてされるかもしれないとして、隣国ポーランドに亡命したというニュースがありましたね。

ベラルーシは、普段あまりなじみがない国ですが、「欧州最後の最後の独裁者」と恐れられているルカシェンコ大統領が独裁政治を26年間も続けてる東欧にある国です。

そこで、オリンピック選手が帰国できないベラルーシがどんな国なのか?独裁政治を続けているルカシェンコ大統領とはどんな人物なのか?今後のベラルーシの動きについて調査してみました!

もくじ

独裁政治が続くベラルーシとはどんな国?

まずはベラルーシの基本情報と、簡単な歴史から見ていきましょう!

  • 日本との時差は6時間、ベラルーシへ入国するにはビザが必要
  • 人口およそ940万人。公用語は、ベラルーシ語約4話割、ロシア語約6割
  • 首都はミンスクで、通貨はベラルーシ・ルーブル(1ベラルーシ=43円 ※2021年8月時点

東欧とよばれる国のうちのひとつで、東にロシア、西にポーランド、南にウクライナ、北西にリトアニアとラトビアと、四方が陸に囲まれた国です。
ベラルーシという国が生まれたのは、ソ連が独立した20世紀、ごく最近のことです。

  • 1917年のロシア革命後、1918年にベラルーシ人民共和国が建国
  • 1922年にソ連に加盟
  • 1991年にソ連崩壊で独立

現在、ベラルーシへの入国は、外務省の渡航注意情報ではベラルーシ南東部にレベル1の注意が出ています。

これは、1986年に起きたベラルーシ南東部に隣接する国ウクライナのチェルノブイリ原発の影響で食品などの不安がいまだ残っているからなんですね。

チェルノブイリで飛散した放射性物質の7割がベラルーシに降り注いだといわれているんですね。

そういった背景もあり、現在のベラルーシの情勢・治安はけっしていいとは言えず、ロシアをはじめ中国や中南米諸国などといった非欧米諸国を中心とした国々と、”したたか”と言われるほど、たくみな外交手腕で経済援助を獲得することで、自身の独裁体制を維持しているんですね。

その独裁政治を維持している正体がこの国の大統領、ルカシェンコ大統領です。

独裁政治を続けるベラルーシの大統領とは?

ベラルーシの恐るべき大統領、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、ソ連時代から議員をやっていて、実に26年もの間大統領としてベラルーシを統治してきて、去年2020年8月に行われた大統領選挙では、8割もの得票数を獲得し、6回目の当選を果たしました。

しかし、これが「選挙結果を改ざんした不正な選挙だ」と、国民だけでなくEUからも猛反対を受け厳しい目で見られているんですね。

ベラルーシ各地で起きたこの選挙に対する抗議行動に対しルカシェンコ大統領は、これらを鎮圧すべく、ベラルーシ人3万5000人以上が逮捕され、警察による身柄拘束中に数千人が虐待や拷問を受けたそう…。

また最近の新型コロナウイルスのパンデミックに対しては、”恐れるに足らない”との主張を繰り返しているのだとか…。

以下、ルカシェンコ大統領の迷言たちです。かなり危険な思想をお持ちのようです…。

◎「手洗いの回数を増やして、食事を朝昼晩と規則正しく摂るようにしよう。私は酒を飲まない人間だが、最近では冗談で、ウォッカで手を洗うだけでなく、1日に純アルコール換算で40~50グラムのウォッカを飲めばこのウイルスを消毒できるのではないかと言っている。もちろん、仕事中ではないが」

◎「諸君、今日はサウナに行きたまえ。週に2~3度でも、効果がある。中国は我々に、このウイルスは摂氏60度で、もう生きられないというアドバイスをくれた」

◎「テレビでトラクターを運転している人々を観て嬉しく思ったのだが、彼らは誰もウイルスの話なんかしない。トラクターが皆を治してしまうのだ! 畑が皆を治すのだ!」

◎「(アイスホッケーの試合に出場した後のインタビューで)ここにはウイルスなど一切いない。ウイルスが飛んでいることに、君が気付かなかったということか? いや、私にもウイルスは見えない。これは冷蔵庫で、これこそ最良の健康だ。スポーツ、とりわけアイススケートこそ、正真正銘のウイルス対策薬だ」

 

ベラルーシに帰国拒否したオリンピック選手はどうなる?

今回、騒動の発端となった東京オリンピックのために来日したものの、代表チームの運営について不満を公言したため、投獄されそうだと強制帰国を拒否したクリスティナ・ティマノフスカヤ選手。

現在は、ポーランド大使館に入ったとのことですが、今後はいったいどうなるのでしょう?

現時点では、ポーランド政府が”スポーツ選手としてのキャリアを続けられるよう必要なことはなんでもする”という意向で、ティマノフスカヤ選手も、ベラルーシを裏切ったわけではなく、”刑事訴追を受けないのならば、ベラルーシに戻りたい”とのコメントだ発表しています。

一方これに対して、ティマノフスカヤ選手をチームから外したのは「感情や精神の状態」が理由だとしているベラルーシ政府側。

闇が深そうですね。。

ベラルーシの独裁政治で亡命?オリンピック選手が帰国拒否するほど怖い大統領とは?【まとめ】

以上、ベラルーシの独裁政治で亡命?オリンピック選手が帰国拒否するほど怖い大統領とは?と題して、現在のベラルーシの情勢やルカシェンコ大統領の独裁政治についてご紹介してきました。

 

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